結論から言えば、有効です。ただし10年前と同じ理由ではなく、多くの方が思い浮かべる形でもありません。このページでは、発信する理由、検討に値する反論、そして実際に続けられる運用の形をまとめました。
最もよく聞く指摘ですが、多くの場合、対象を取り違えています。古くなったのは発信そのものではなく、これまでのやり方のほうです。
よく聞く話
「ブログはもう読まれない」
実際のところ
読まれていないのは「ブログ」という形式であって、いま検索された疑問の答えは読まれています。検索結果も、AIの回答も、営業が送るURLも、行き着く先は同じです。自社が公開した1ページに集約されます。
よく聞く話
「WordPressは古い=発信も古い」
実際のところ
ツールが古いことと、チャネルが古いことは別の話です。実際に古くなるのは、周辺の運用のほうです。増え続けるプラグイン、投稿手順を知っているのが1人だけという状態、1本に半日かかる作業。見直すべきは運用であって、チャネルではありません。
よく聞く話
「いまはみんなSNSにいる」
実際のところ
SNSは見つけてもらう場所であって、意思決定が行われる場所ではありません。検討段階で必ず開かれるのは自社サイトです。「この会社は課題を理解しているか」を確かめられるのはそこであり、タイムラインの1投稿では判断材料になりません。信頼を生むのは情報の深さであり、それを置けるのは自社のページだけです。なお、どちらかを選ぶ必要はありません。1つのレコードが、両方に届きます。
更新をやめるつもりで始めた会社は、ひとつもありません。手間さえ取り除けば、発信はわざわざ時間を確保して行う作業ではなくなります。
伸びている企業に共通しているのは、自社で持つ場所と、公開したあとも注目を集め続けるコンテンツです。
広告経由の流入は、出稿を止めた日に終わります。一方で、公開した記事は数か月後も読まれ、共有され、引用され続けます。
検索よりも先にAIへ尋ねる購買担当者が増えています。その回答は、ネット上にある情報から組み立てられます。自社が何も発信していなければ、他社の言葉で語られることになります。
営業が何度も答えている質問は、そのまま記事のテーマになります。一度公開すれば、検索結果でも、サイト上でも、返信に貼るURLとしても機能し続けます。
SNSのリーチを決めるのは、自社では変更できない仕様と、自社の所有ではないアカウントです。SNSは見つけてもらうための入口であり、関係が積み上がる場所は自社サイトになります。
記事は人を連れてきます。ただし、最終的に判断を後押しするのは別のページであることがほとんどです。これまでの実績と、いまも事業が動いているという事実。どちらもコンテンツであり、同じ場所で管理できます。
受賞歴、認証、創業からの年数、納品件数。自社を形容する言葉ではなく、訪問者が自分で確認できる事実を掲載します。
どの企業に、何を提供し、何が変わったか。問い合わせの前に得られる情報としては、リファレンスに最も近いものです。
2年間更新のない会社は、事業を畳んだように見えます。定期的な更新は、いまも稼働していることを示す最も手軽な証拠になります。
フォームで購読者を集め、過去号はレコードとして公開します。アーカイブは誰でも読める状態になり、購読リストは自社の資産として残ります。配信自体は、既存のメール配信ツールをご利用ください。
ドキュメントやFAQ。答えにくい質問も含めて、誰でも読める場所で回答しておくことは、商談の席で答えるより強いメッセージになります。
氏名、役割、進め方。検討されているのは製品ページではなく、その裏にいる人たちを信頼できるかどうかです。
Kantan CMSでは、これらはすべて「コレクション」です。フィールドを一度定義すれば、あとは記事と同じ手順で公開できます。
アーカイブを端から端まで読む人はいません。全体をざっと眺め、数秒で印象を決め、その印象を持ったまま他のページを回ります。
「この会社は、場数を踏んでいる」
ひとつのテーマに50ページあること自体が実績です。書いて主張できるものではなく、積み上げるしかありません。ランディングページが自称できない、唯一の要素です。
「うちの課題をわかっている」
いま調べた疑問に答えているページが自社のものだったとき、専門性は主張ではなく証明になります。売り文句では同じ役割を果たせません。
「この会社、まだ動いている」
2年前に止まったブログと、先週更新されたブログでは、伝わるものが違います。訪問者は、言われなくても更新日を確認しています。
「自分で判断を進められる」
自力で調べる購買担当者は、商談の時点ですでに大半の判断を終えています。そこまで一人で進められる状態をつくるのが、コンテンツの役割です。
コンテンツがないことも、ひとつのメッセージになります。数ページしかなく更新も止まっているサイトは、中立には受け取られません。規模が小さいか、すでに動いていない会社だと判断されます。